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開智小学校(総合部) 学校情報

埼玉県さいたま市岩槻区に広大なキャンパスを構え、「小中高12年一貫教育」と「異学年齢学級(チーム・マルチエイジ)」という、日本の教育界において極めて革新的で独自性の高い教育システムを実践する開智小学校(総合部)

「探究型の学び」のパイオニアであり、自ら問いを立て、チームで協働しながら最適解を見つけ出す「未来のグローバルリーダー」を育成します。

近年、開智望小学校や開智所沢小学校といった系列校が次々と開校し、開智グループ全体のブランド力が急上昇する中、その「総本山」である開智小学校(総合部)の入試は、単なる知識の詰め込みでは決して突破できない、高度な思考力と人間力が問われます。

開智小学校(総合部)の入試は、知識や常識を問う「ペーパーA」と、思考力・パズル的要素を問う「ペーパーB」に分かれているのが最大の特徴です。

さらに、異年齢の集団で揉まれる学校生活に適応できるかを見極めるため、行動観察や独特の口頭試問(児童面接)が課されます。親の「開智独自の教育システムへの深い理解と覚悟」が、合否を決定づける極めて緻密な入試です。

学校名 開智小学校(総合部)(Kaichi Elementary School)
所在地 〒339-0004 埼玉県さいたま市岩槻区徳力186
最寄り駅 ✅東武アーバンパークライン(野田線)「東岩槻駅」より徒歩約15分。多くの児童が学校専用のスクールバスなどを利用せず、自立して徒歩で通学しています。
宗教 なし(探究心と自立心を重んじる世俗教育です)
創立年月日 ✅2004年(平成16年)に開智学園総合部(小学校〜高校の12年一貫)として設立。
募集人員 男女計 約120名
✅(開智望小学校、開智所沢小学校との3校合同入試を実施)
クラス編成 ✅異学年齢学級(Team:ティーム)
✅1〜4年生(各学年10名ずつ)が1つのティーム(約40名・担任2名体制)となり、日常の学校生活を送ります。
進学先 ✅原則として全員が、同一キャンパス内にある開智中学校・高等学校(総合部)へと進級します。
✅12年一貫のカリキュラムを経て、東京大学をはじめとする難関国公立大学、早慶上理、医学部等へ圧倒的な進学実績を誇ります。
給食 ✅あり(自校式の食堂で調理される給食と、家庭からのお弁当の選択制または併用制)。
✅食堂でティームの仲間(異年齢)と一緒に食べます。
アフタースクール ✅あり(開智アフタースクール)。
✅最長19時まで学校内で安全に預かりを行い、多彩な習い事や探究プログラムを提供しており、共働き家庭を強力にサポートします。
学費 (2026年度参考):

  • 入学金:約250,000円
  • 授業料(年額):約500,000円前後
  • 施設維持費・教育充実費等:約200,000円前後
  • 初年度合計:約1,000,000〜1,200,000円(以降年額約800,000円前後)。給食費・バス代別途。3期分納可
制服 あり(機能的で動きやすい共学制服。指定品多数)

学校の特色

特色 内容
12年一貫教育
(4・4・4制)
🔽小・中・高という枠組みを撤廃し、1〜4年生を「プライマリー」、
5〜8年生を「セカンダリー」、9〜12年生を「ターシャリー」とする、
独自の発達段階に応じた「4・4・4制」を導入しています。
異学年齢学級
(Team)
🔽開智の代名詞。プライマリー(1〜4年)の異学年40名が1つの「ティーム」となり、
朝の会、給食、掃除、道徳、体育などを共に過ごします。
🔽上級生はリーダーシップを、下級生はモデリング(模倣学習)を通じて、
現代社会で失われがちな「縦の人間関係(社会性)」を圧倒的なスピードで身につけます。
🔽国語や算数などの主要教科は、同学年の少人数クラスに分かれて受講します。
探究学習 🔽教科書の暗記ではなく、自ら課題を設定し、
仮説→検証→発表を行う「探究」の授業がカリキュラムの柱です。
🔽毎年行われる「探究フィールドワーク(宿泊学習)」では、
本物の自然や社会の中で生きた知識を獲得します。
「遊び、学ぶ」 🔽チャイムが鳴らない学校です。

🔽子どもたちは自ら時計を見て行動し、
「遊び」の中での葛藤やトラブルを、教師がすぐに介入せずに
子ども同士で解決させる(あえて葛藤させる)ことで、
真の自立心を鍛え上げます。

年間行事(主なもの):

  • :入学式・始業式・探究スタートイベント・フィールドワーク
  • :サマーキャンプ・自然探究活動・英語キャンプ
  • :運動会・文化祭・学習発表会・探究成果発表・公開授業
  • :クリスマスイベント・卒業式・振り返り探究発表
  • その他:自ら創る行事・クラブ活動・異学年齢交流イベント。
    「探究心が育つ」「自ら創る行事の楽しさ」と高評価

3年間の受験倍率と推移

開智小学校(総合部)は、近年開校した「開智望小学校(茨城)」「開智所沢小学校(埼玉)」と3校合同入試を実施しています。第1志望をどのキャンパスにするかを選択するシステムとなっており、総合部(岩槻)の人気は盤石です。

入学年度 志願者 実質倍率
目安
分析と背景
2026年度 3校全体で急増中 約2.0倍

2.5倍
開智所沢の開校により開智ブランド全体の認知度が上がり、
総合部への志願者も増加傾向にあります。
2025年度 非公表 約1.8倍

2.2倍
埼玉県の早期入試(9月)であるため、
都内難関校の併願層が「本気の模試」として
押し寄せます。
2024年度 非公表 約1.5倍

2.0倍
見かけの倍率は都内校より低く見えますが、
ペーパーBの特殊性と面接の厳しさにより、「対策をしていない層」
は確実に落とされます。

入試に向けたスケジュール(2027年度入学向け)

埼玉県の私立小学校であるため、都内(11月)よりも2ヶ月早い9月下旬が本番となります。「夏の終わりには全てが完成していること」が絶対条件です。

プロセス 時期・日程の目安 備考
学校説明会・
体験学習
3月・5月・7月
(複数回)
【要予約】リアル開催およびオンライン配信。
7月には年長児向けの「入試トライアル」があり、
参加は極めて重要です。
願書配布・
出願
8月下旬

9月上旬
Web出願サイトにてマイページ登録、
出願手続き(志望理由などの入力)。
事前面接
(保護者・児童)
9月中旬 考査本番の1週間ほど前に、面接が実施されます。
入試
9月下旬 ペーパーA・B、行動観察、作業(絵画工作)、運動。
合格発表 考査の数日後 Webサイトにて発表。
※その後、11月に第2回入試が実施されます。

入試内容分析

開智の考査は、単純な知識問題と、開智中高一貫部(超進学校)の算数を彷彿とさせる「独自の思考力問題」が明確に分かれているのが最大の特徴です。

審査項目 内容と対策のポイント

ペーパーA

知識・常識・スピード

【内容】
お話の記憶、言語(しりとり、言葉の置き換え)、常識(仲間探し)、数量の基礎。

【対策】
験時間が非常に短く(約15分)、**圧倒的な「即答力」**が試されます。
見た瞬間に正解がわかるレベルまで基礎を反復し、一瞬の迷いも許されないスピード処理訓練が必須です。

ペーパーB

開智特有の思考力問題

【内容】
図形の合成・分解(テトリスのようなパズル)、回転重ね図形、
約束問題、迷路の応用。

【対策】
開智最大の難関です。過去には「移動経路」と「色の混合」を組み合わせた問題などが出題されました。
「初めて聞くルールをその場で理解し、論理的に当てはめる能力」が問われます。
思考力パズルなどで、頭を柔らかくし「試行錯誤する楽しさ」を鍛え上げてください。

行動観察

作業

【内容】
初対面のお友達とゲームをしたり、グループで課題に取り組む。
また、条件画や貼り絵(例:「ドアの絵を切り抜いて貼り、開けたら何が出てくるか想像して描く」)。

【対策】
異年齢学級(Team)に適応できるかを見ます。
「素」の状態で、他者とどう関わり、自分の意見をどう伝えるか。
作業では、絵の巧拙よりも「発想のユニークさ」と
「緻密さ・丁寧さ」が高く評価されます。

運動
テスト

【内容】
マット(前転)、鉄棒、平均台、ケンパー、縄跳び、綱引きなど。

【対策】
基礎的な身体能力に加え、「順番を待つ姿勢」と
「最後まで諦めない粘り強さ」が厳しく見られます。

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面接対策

開智小学校の面接は、保護者の「学校システムへの理解度」と、児童の「論理的な表現力」を鋭く見抜く非常に高度なものです。

  • 保護者への質問の核心:

    • 「本校の『異学年齢学級(Team)』のメリットとデメリットをどうお考えですか?」

    • 探究型の学習は、すぐにテストの点数に結びつかないこともありますが、それについてどうお考えですか?」

    • 「子ども同士のトラブルが起きた際、本校では教師がすぐには介入しません。ご家庭ではトラブルにどう対処していますか?」

    • 「(併願校がある場合)なぜ他校ではなく、開智学園の12年一貫教育を選ばれるのですか?」

  • 児童への質問(開智特有の口頭試問):

    • 「(不思議な絵や素材を見せられて)これを使って、新しい遊びを考えて、私(面接官)に教えてください。」

    • 「もし、無人島に一つだけ持っていくとしたら何を持っていきますか? それはなぜですか?

    • 先生から口頭試問のような児童面接もあります。

  • 【対策の極意】: 児童面接において、開智は「優等生的な丸暗記の答え」を最も嫌います。突飛な発想でも構いません。重要なのは「なぜそう考えたのか(理由・根拠)」を、筋道立てて自分の言葉で相手に説明できる力(論理的思考力と表現力)です。保護者も同様に、開智の「あえて葛藤させる教育」に対する絶対的な信頼と覚悟を語ってください。

願書対策

願書(志望理由書)は、面接の設計図です。以下のキーワードを必ず意識して作成してください。

  • 「探究心」と「自立」の具体化: 「我が家では探究心を大切に〜」といった抽象論ではなく、「休日にアリの巣を観察した際、親が答えを教えるのではなく、子ども自身に図鑑で調べさせ、絵日記にまとめさせました」という「家庭での小さな探究のプロセス(仮説・検証)」を記述します。

  • 「多様性(異年齢)」への適応力: 「公園で初めて会った年下の子にルールを優しく教えたり、年上の子の真似をして新しい遊びに挑戦している」といった、Team(異学年齢学級)に飛び込んでも逞しく成長できる素地があることをアピールします。

合格するために

学校が求める子ども像

  1. 「なぜ?」を考え、自分の言葉で説明できる子ども: 単語で答えるのではなく、「僕は〜だと思う。なぜなら〜だから」と論理的に対話ができる子。

  2. 初めてのこと(ルール)を楽しめる柔軟な子ども: ペーパーBの奇問や、行動観察での突然の指示に対して、パニックにならず「面白そう!」と飛びつける知的な野性味。

  3. 他者の意見を聞き入れ、協働できる子ども: 異年齢のティームの中で、我を張りすぎず、お友達と相談して物事を解決しようとする素直な協調性。

そのために家庭で実践すること

  • 日常会話での「理由付け」の徹底: 子どもが「今日はハンバーグがいい!」と言ったら、「いいね。どうして今日はハンバーグが食べたい気分なの?」と、必ず「理由(Because)」をセットで言わせる習慣をつけてください。これが開智の児童面接とペーパーBを突破する最強の脳のトレーニングになります。

  • 「教える子育て」から「見守り、考えさせる子育て」へ: 子どもがブロック作りや折り紙で失敗して泣き出しても、親がすぐに手伝ってはいけません(開智の先生も手伝いません)。「どうして上手くいかないんだろうね? どこを変えたらいいかな?」と問いかけ、子ども自身に葛藤させ、試行錯誤させる時間を意図的に作ってください。

  • 図形パズルやブロックでの「空間認識能力」の強化: 開智のペーパーB(図形問題)は一朝一夕では解けません。幼児期から、タングラム、マグフォーマー、立体パズルなどに毎日触れさせ、頭の中で図形を回転・合成させる能力を遊びの中で極限まで高めてください。

合格へのマイルストン

時期 優先すべきアクション

年中〜年長春

(地頭・探究の土台作り)

ペーパーAの基礎(知識・常識)を完璧にする。同時に、立体パズルや迷路などの「考える遊び」を大量にこなす。週末は博物館や自然体験に時間を使い、子どもの「探究テーマ」を見つける。

年長春〜夏

(埼玉本番に向けた超前倒し)

8月末までにペーパーのスピード(A)と難問対応力(B)を本番レベルに仕上げる。 夏期講習で「初見の問題に対する対応力」を鍛える。両親は「開智のTeam教育」への理解を深め、願書の推敲を完了させる。

年長9月

(面接・本番直前期)

9月中旬の事前面接に向け、子どもが「自分の考えを理由付きで話す」シミュレーションを繰り返す。本番では、「今日はいっぱい頭を使う面白いクイズ(ペーパー)があるよ、楽しんでおいで!」と知的好奇心を刺激して送り出す。

まとめ

開智小学校(総合部)の入試は、単なる「都内難関校の練習台」という次元をとうに超え、「自ら問いを立て、論理的に思考し、多様な人間関係の中で生き抜く力」を測る、極めて解像度の高い優れた試験です。

「異学年齢学級(Team)」や「探究学習」という、世界標準の教育システムを12年間にわたって享受できる環境は、詰め込み型の進学校にはない圧倒的な魅力を持っています。

ペーパーAの瞬発力とペーパーBの深い思考力、そして「なぜそう思うのか」を語れる論理的対話力。これらはすべて、ご家庭での「親子の豊かな対話」と「失敗を許容し、考えさせる子育て」によって育まれます。

開智学園の先進的な教育理念に心から共鳴し、知的好奇心にあふれるお子様を信じて、9月の早期決戦に自信を持って挑んでください。

遅くとも年長の春には過去問題集を購入、試験までに対策をしておくことが合格の秘訣です。

過去問題をいきなりお子様に解かせるのではなく、まず確認して傾向をつかむことが大切です。

抜かりなく準備しましょう。

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