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成城学園初等学校 学校情報

学校名 成城学園初等学校(Seijo Gakuen Elementary School)
所在地 東京都世田谷区成城6-1-20
最寄り駅 小田急線「成城学園前駅」北口より徒歩約3分
宗教 なし(創立者・澤柳政太郎の教育理想に基づく)
創立年月日 🔽1917年(大正6年)。
🔽教育学者・澤柳政太郎が画一的教育を打破する「実験学校」として成城小学校を創立(1947年に現校名に改称)
募集人員  男女計 108名(※成城幼稚園からの内部進学者を含む)
クラス編成 🔽男子 約25〜30名、女子 約25〜30名(年度により変動あり)
🔽1学年3クラス(クラス名は「松・竹・梅」ではなく「桜・楓・松」などの樹木名)
進学先 原則として全員が成城学園中学校・高等学校、そして成城大学へ一貫教育
給食 なし(毎日お弁当持参。家庭の味を教育の柱の一つとする)
アフタースクール あり(学園内「成城学園アフタースクール」。最長19時まで預かり可)
学費 🔽学費(2025年度入学者参考・在学中改定の可能性あり):
入学金:250,000円
授業料(年額):830,000円
施設維持費(年額):300,000円
空調費(年額):10,000円
その他(父母会費・クラス費・教材費等):約51,000円
🔽初年度合計:約1,441,000円(以降年額約1,191,000円)。
3期分納可。授業料減免制度あり
制服 なし(動きやすい服装で登校。式典時は適切な服装)

学校の特色

沿革

1917年、澤柳政太郎が「学校は子どもたちのためにあるべき」との実験学校として創立。

1925年現地移転、幼稚園開設。戦後一貫教育を強化し、2017年に創立100周年。2019年に新校舎完成。成城学園の原点として100年以上の伝統を継承

教育方針

4つの希望理想(個性尊重の教育・自然と親しむ教育・心情の教育・科学的研究を基とする教育)。

「感じる心・考える力・創造し表現する力」をじっくり養う。画一的教育を排し、子どもらしい自然な発育を助ける。

教育の特色

  1. 独自の教科設定: 文部科学省の枠にとらわれない独自の授業があります。自然に触れ合う**「散歩」、身体で表現する「舞踊」、他者と協働する「劇」**や「映像」など、感性を刺激するカリキュラムが充実。

  2. チャイムが鳴らない学校: 時間を細かく区切るチャイムがなく、自ら時計を見て行動する自立心を育てます。

  3. 繋がり(異年齢交流): 上下関係を意識させず、上級生が下級生を自然にサポートする風土が根付いています。

  4. 特設教科の充実:通常教科に加え「遊び」「散歩」「映像」「文学」「舞踊」「劇」「英語」「読書」「つながり」「城の時間」など情操・総合教育に力点。英語は1年生からティームティーチング

  5. 美術・表現教育:低学年は絵・工芸・彫塑を週1時間ずつ、3〜6年生はローテーションで専科指導

  6. 専科制+少人数:国語・算数も担任担当の場合あり。自然豊かな環境で感性を育む

  7. 一貫教育:幼稚園〜大学まで連携。子ども主体の校風で個性を尊重

年間行事

  • 劇の会(7月):表現の楽しさを体感(1921年起源の伝統)
  • 夏の学校(4〜6年生):宿泊行事で自然体験
  • 運動会・学習発表会・劇の会:全校行事
  • その他:春の遠足、課外クラブ(合唱・ブラスバンド・ライフセービング等)、参観期間(年3回・2週間以上)。子ども中心の自然・情緒重視行事

3年間の受験倍率と推移

外部受験生、募集68名です。

入学年度 志願者総数 総合倍率(目安)
2026年度 387名 約5.7倍
2025年度 366名 約5.4倍
2024年度 371名 約5.5倍
2023年度 430名 約6.3倍
2022年度 382名 約5.6倍
5〜6倍台で安定推移。女子志願者増加傾向も男女ほぼ同倍率。
成城ブランド・一貫教育・自然教育の魅力が人気要因です。

入試に向けたスケジュール(2027年度入学向け)

  • STEP1
    学校見学会・授業見学
    遊び場開放(4月複数回)、授業見学(6月2日〜26日、9月14日〜30日、2027年2月15日〜3月3日)。先着順・Web予約
  • STEP2
    説明会
    グループ相談会(4〜7月複数火曜)、学校説明会(2026年5月23日土AM)、オープンスクール(同PM)、入試説明会(2026年9月12日土)
  • STEP3
    願書配布(募集要項)
    2026年5月23日(土)頃よりWeb・学校で公開
  • STEP4
    出願
    Web出願 2026年9月8日(火)10:00〜10月4日(日)16:00+書類郵送(10月1日〜4日、消印有効)
  • STEP5
    入試(考査)
    面接・考査①(男子11月7日土・女子11月8日日)、考査②(男子11月9日月・女子11月10日火)※2日間来校必須
  • STEP6
    合格発表
    11月12日(木)8:00 Web発表(合格書類郵送)

入試内容分析

成城学園の最大の関門は「ペーパーテストが一切ない」ことです。

その代わり、遊び、制作、運動を通じた「行動観察」によって、子どもの本質(地頭、社会性、感性)が徹底的に丸裸にされます。

審査項目 内容と対策のポイント(※「お受験ロボット」はここで落ちます)

遊び・行動観察

(最重要)

【内容】 教室に用意されたブロック、おままごとセット、工作道具などで自由に遊ぶ。グループでの共同作業。

【対策】 指示を待ってポツンとしている子はNG。自ら遊びを見つけ、没頭する姿が必要です。また、友達とおもちゃを取り合った際の**「解決能力(どう折り合いをつけるか)」**が厳しく見られます。大人が教え込んだ「どうぞ」の貸し借りではなく、子どもらしい素直な関わりが評価されます。

リズム・表現・運動

【内容】 ピアノの音に合わせて動物になりきって動く、止まる。ケンパー、マット、平均台など。

【対策】 型にはまった綺麗な体操ではなく、「音楽を心から楽しんで表現できているか」「指示を耳で聞き取り、即座に反応できるか」という躍動感と身体的感性が問われます。

個別テスト(口頭試問・巧緻性)

【内容】 先生と1対1で、絵を見ながらお話をしたり、簡単なパズルや紐結び、折り紙などを行う。

【対策】 ペーパーの代わりとなる知力テストです。「これは何?」と聞かれた際、単語で答えるのではなく、「〇〇だから、〇〇だと思う」と豊かな語彙で会話のキャッチボールができるかが鍵です。

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面接対策

親子面接(約10〜15分)では、「成城学園の自由教育を本当に理解し、許容できるか」という、保護者の本質的な教育観が鋭く問われます。

  • 保護者への質問の核心:

    • 「『個性尊重』と『わがまま』の違いは何だとお考えですか?」

    • 「泥んこになって帰ってくることや、怪我をすることについてどうお考えですか?」

    • 「大学までの一貫教育ですが、どのタイミングで子どもに自立(進路選択)を促しますか?」

    • ※過保護・過干渉な親は敬遠されます。「子どもを信じて見守る度量」があるかどうかが面接官の最大のチェックポイントです。

  • 児童への質問:

    • 「お休みの日は何をして遊ぶのが一番好きですか?」

    • 「お父さん/お母さんに叱られるのはどんな時ですか?」

    • ※作られた模範解答はすぐにバレます。子どもらしい素直な言葉を引き出せるかが勝負です。

願書対策

成城学園の願書は、記入欄が広く、家庭の教育方針をしっかりと伝える重要なプレゼン資料です。

  • 「四大理想(独立独行・真面目・協同・美的)」とのリンク: この4つのキーワードを直接使う必要はありませんが、エピソードの底流にこの哲学を流す必要があります。

  • 「失敗から学ばせる」エピソードの重視: 「毎日ドリルを何枚やっています」「〇〇ができるようになりました」という結果の自慢は不要です。「キャンプで火起こしに失敗した際、子どもなりに考えて工夫し、達成した」といった、「プロセス(試行錯誤)」と「見守る親の姿勢」を記述してください。

合格するために

学校が求める子ども像

  • 自分の世界を持ち、没頭できる子ども: 「散歩」や「劇」の授業で、好奇心を爆発させて物事に取り組める野性味のある子。

  • 子どもらしい感情表現が豊かな子ども: 嬉しい時は笑い、悔しい時は泣き、音楽に合わせて自然と体が動くような、感性の蓋が開いている子。

  • 自分でルールを作れる子ども: 遊びの中で、大人の指示を待つのではなく、仲間と話し合って独自のルールを創り出せる自立心。

そのために家庭で実践すること

幼児教室のペーパー対策ばかりに時間を割くと、成城学園が求める「感性」は確実に失われます。「脱・お受験ロボット」が最大の対策です。

  • 「汚れること」を徹底的に許容する: 泥遊び、絵の具を使ったダイナミックな工作、自然の中での虫捕りなどを日常的に行い、「服が汚れるからやめなさい」という言葉を封印してください。成城は、泥んこになって目を輝かせる子を求めています。

  • 「教える」のではなく「見守る」子育ての徹底: 子どもが工作をしている時や、友達と喧嘩をしている時、親がすぐに介入して正解や解決策を与えないこと。「どうしたらいいと思う?」と問いかけ、子ども自身に答えを出させる経験(独立独行)を積ませてください。

  • 芸術・本物に触れる生活: 「美的」を理想に掲げる学校です。休日は美術館に行ったり、本物のオーケストラを聴いたり、美しい自然の景色を見に行くなど、家族で「心が動く体験」を共有し、それを親子で言葉にする習慣をつけてください。

合格へのマイルストン

時期 優先すべきアクション

年中〜年長春

(感性の解放期)

🔽ペーパー学習は基礎にとどめ、週末は徹底的に自然の中で遊ばせる。
🔽はさみ、のり、セロハンテープなどを自由に使わせ、作りたいものを制限なく作らせる環境(アトリエ)を家庭内に用意する。

年長春〜夏

(行動観察・面接対策期)

🔽幼児教室の「行動観察特訓」に参加し、初対面の子と遊ぶ経験を積む。
🔽ただし、教室の「優等生的な振る舞い」に染まりすぎないよう、家庭では自由な遊びを担保する。
🔽両親は成城の教育本(澤柳政太郎の著書など)を読み、願書のベースを固める。

年長秋

(直前・本番期)

🔽考査での「指示の聞き取り(個別テスト)」の精度を上げる。
🔽面接に向けて、親子で日常の楽しかったことや頑張ったことを言葉で伝え合う練習をする。
🔽本番は「先生やお友達といっぱい遊んでおいで!」と送り出す。

澤柳政太郎先生の教育論への賛同が必須であり、成城の教育本は必ず読む必要があります。

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まとめ

成城学園初等学校は、ペーパーテストという数値化できる「安心感」がないため、親にとっては非常に対策がしづらく、不安になりやすい入試です。慶應幼稚舎が「圧倒的な華と一芸」を好む側面があるのに対し、成城学園は「子どもの内側から湧き出る純粋な好奇心と、それを温かく見守る家庭の包容力」を徹底的に評価します。

塾で教え込まれた「お受験用の顔」は、成城のプロの先生方の前では開始5分で見抜かれます。合格の秘訣は、ご家庭の教育方針を学校の理念に無理に合わせるのではなく、心から「大正自由教育」に共鳴し、休日に家族で泥んこになって笑い合えるような、本質的で豊かな日常を積み重ねることです。

お子様の「ありのままの輝き」を信じ、その感性を潰さないよう、ご家族で楽しみながらこの特殊な受験を乗り越えてください。

遅くとも年長の春には過去問題集を購入、試験までに対策をしておくことが合格の秘訣です。

過去問題をいきなりお子様に解かせるのではなく、まず確認して傾向をつかむことが大切です。

抜かりなく準備しましょう。

 

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