こんにちは、すだちです。
今日は、片親や母子家庭の方の小学校受験についてです。
「子どもを私立小学校や国立小学校に行かせたい、でも、片親であることが足を引っ張るのではないか…」
と不安に思っている方は多いと思います。
先に結論を申し上げると、母子家庭や片親のご家庭でも私立小学校、国立小学校に合格している方は多くいらっしゃいます。
そして、すだちの知り合いでも、母子家庭で有名私立小学校に合格された方を存じ上げております。
ただ、学校側が見るポイントをしっかりケアできていればこそですので、片親や母子家庭の方向けに、私立小学校や国立小学校受験に向けたポイントと注意点について解説していきます。
片親や母子家庭、父子家庭であること自体は小学校受験に影響無し
先に結論を申し上げますと、母子家庭・片親であることは小学校受験の合否に関係ありません。
一方で、インターネットを始めとして、「母子家庭だと落ちる」「面接で話も聞いてもらえない」などさまざまな情報が散見されます。
母子家庭は有名私立に入れないってマジですか?
(教えてgoo https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2376927.html)片親でも大丈夫なのでしょうか?
(インターエデュ https://www.inter-edu.com/forum/read.php?4,1653808)
などなど。
学校説明会などで、明確に「片親であることは不利ではありません。」とおっしゃる学校もあります。
また、ホームページで明確に影響は無いことを明記している学校もあります。慶應義塾幼稚舎です。
Q-17 保護者の離婚が受験・合否に影響しますか。
保護者の離婚あるいは死別など、家族構成による影響はありません。
(慶應義塾幼稚舎HP http://www.yochisha.keio.ac.jp/orientation/qa.html)
ですので、片親や、母子家庭、父子家庭であることを気にする必要はありません。
片親や母子家庭、父子家庭で合格と勝ち取るポイント
子供の自立に繋げる
例えば、早稲田実業初等部は生活習慣が規則正しく自立した子供を求めています。片親や母子家庭、父子家庭の場合、どうしても親と子供の時間は限られます。
一方で、そのために子供は自立して生活を送らなければいけないため、否が応でも自立心が育まれるという利点があります。
具体的には、以下のようなことです。
- 自分で朝起きる・寝る
- 靴の脱ぎ履き
- 衣服の着脱、衣服を畳む
- 整理整頓
- 幼稚園や保育園の登園準備
- 配膳、後片付け
これはまさに私立小学校が求めているお子様像です。
始めはサポートが必要ですが、年長にもなれば忙しい朝など、子どもが自分で身支度をするようになります。ぜひ、子どもの自立の機会としてください。
子供は親を見ています。
甘えられると思えば甘えますし、甘える暇が親になければ、自分でなんとかしようとします。
祖父母に応援を頼む
2つ目のポイントは、祖父母などにお願いをしてサポート体制を築いてください。遠慮している暇はありません。
孫のことであれば、祖父母も協力してくれるはずです。近い場所に住んでいたり、ご実家に祖父母と住んでいる場合は、子どもの勉強を見てもらったり、幼児教室の送迎を手伝ってもらったりすることをオススメします。
学校側が気にすることに、片親の場合、入学後、PTAや行事に参加できないのではないか?ということがあります。
必ず面接で聞かれるので、祖父母の応援があり、確実に学校行事参加し、学校に貢献できることをアピールしてください。
学費の支払い能力
小学校受験では、父親が一家の大黒柱、母親が家庭を守るという家庭像を学校側は求めます。
つまり、父親が仕事で学費を稼ぎ、支払うという暗黙の理解があるわけですが、母子家庭の場合、学費を支払うことができるかという点は気にされます。
これは願書の備考欄の職歴、そして、面接で必ずそして、それとなくアピールしてください。
頼れるものは何でも使う、アピールする
学校側にとって、メリットがあると思えることは、願書の備考欄でも良いのでとにかくアピールすることです。
これは片親に限ったことではありませんが、何が吉となってご縁に結び付くかわかりません。遠慮せずにどんどんアピールしましょう。
ご自身で会社経営されていれば、年商・従業員数・社歴などを願書の備考でアピールする。
ご家族で代々資産があれば、祖父、祖母の名前を願書の備考欄に書きアピールする。例えば、祖父が国会議員や警察官僚など、学校側にとっては好印象です。
給与所得者であれば、会社名だけでなく、売上高、従業員数、役職などを願書の備考欄でアピールする。
すだちは、共働きで、息子、娘の幼稚園受験、小学校受験を経験しましたが、どうしても手が回らないときは、家事サポートを頼んでいました。
学校行事には必ず参加する熱意を示す。
運動会だけでなく、父母の会、PTAなど学校行事に参加することは多くあります。そして、役員に通学中1回はならなければいけないなど、学校毎にルールがあります。
必ず参加する熱意と、参加する場合フォローしてくれる祖父母の存在をアピールしましょう。
実際、共働きの家庭も多く、学校行事やPTA役員などは片親である・ないはあまり関係ありません。皆さん忙しい中で担当されているので、片親だからと遠慮する必要は全くありません。
すだちがの知人である母子家庭のお子様の合格事例
すだちが子供とお受験生活を送っていた頃、合格された方に秘訣を伺おうと何人かの知り合いをたどりお話を伺う機会がありました。
その中のおひとりにシングルマザーのお母様で二人の姉妹がいらっしゃり、そのお姉さまが合格されたお話を伺いました。
そのお話が今でも鮮明に記憶に残っています。
お母様が仰るには、お子様は、面接で、「何かお手伝いはしていますか?」という質問に
「お母さんは朝、下の子の面倒を見ることが忙しいので、私は妹が幼稚園に行く用意を手伝っています。お母さんは一人で大変だから。」
と仰ったそうです。
この一言で、子どもの自立心、他者への思いやり、忙しいけれど家族を最大限に大切にされているお母様の様子、ご家庭の雰囲気が伝わります。
このお子様は都内難関ミッションスクールの女子校に合格されています。
すだちはこのお話を伺った時、感動したと同時に、小学校受験に気を引き締めて、毎日を無駄にしないように頑張ろうと思ったことを覚えています。
まとめ
片親や母子家庭、父子家庭であること自体は小学校受験にとって障害になりません。逆に、ご説明したポイントにある通り、利点として捉えることもできます。
大切なことは、
- 自立した子供を育てる
- 学費の支払いには何も問題がないことをアピールする
- 学校側の行事に参加できること、その熱意を示す
です。
片親でも、共働きでも時間が無いことは同じです。幼稚園受験、小学校受験を無駄なく、楽しく乗り切りましょう。